畑の土壌分析

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土の豊かさ指標(土壌の微生物多様性・活性値)

土の豊かさを測る新しい指標「微生物多様性・活性値」の分析がスタートしました。
測定が難しかった土壌の生物性を科学的に測定する画期的な方法です。(独) 農業・食糧産業技術研究機構中央農業研究センターや県の研究センターなどによる開発です。

土の豊かさ指標とは

土の中の微生物の有機物分解活性の多様性と高さを数値化したもので土の中にどれだけ多様な微生物がいて(多様性)、活躍(活性)しているかを測定、数値化したものです。

  【良い土・悪い土がわかります】

良い土悪い土

 

今までの研究で、土の豊かさ指標(土壌微生物多様性・活性値)の高い土は、土壌消毒しなくても連作障害を起こしにくい、有機栽培をしても生産物に硝酸態窒素が残りにくい、病気にかかりにくい、といった事が分かっています。土壌の硬度とも関係性があり、土の豊かさ指標(土壌微生物多様性・活性値)の高い土は柔らかく根の発達を妨げないことが分かっています。 また、良い堆肥の入っている土壌の土壌微生物多様性・活性値は、そうでない土壌の値よりも高くなります。逆に、農薬をかけた直後の土壌の土壌微生物多様性・活性値はとても低くなりますので、減・無農薬のアピールにもなります。 化学肥料を多投している場合も値はぐっと下がります。

  【土の豊かさ指標の測定方法 ※国際特許出願番号 PCT/JP2010/051329

 95種類の異なった有機物(微生物のエサ)が入った試験用プレートに、サンプル土壌の懸濁液を入れて、15分間隔で48時間連続的に測定、各有機物が分解される速度を調べます。微生物によって分解できる有機物の種類は異なっていますので、たくさんの種類の有機物が分解できたということは、たくさんの種類の微生物がいるということになります。また、有機物の分解速度が速いということは、それだけ微生物が活発に働いているということになります。 こうして、微生物の多様性と活性との両方を合わせて計測した値が、土の豊かさ指標(土壌微生物多様性・活性値)となります。

  ぶんせき
 

 

分析方法 必要量 納期 価格
通常分析(2枚プレート)
500g 2週間
毎週月曜午前中まで受け付け(祝日を除く)→翌週結果ご報告
1検体¥30,000
(税込¥33,000)
サンプルを2枚のプレートに分注し、ベルファイチェック(2枚のプレートを比較しながら分析)を行います。 2枚のプレートの分析結果が著しく異なった場合は、エラーと判断して無料で再分析を行います。(エラー以外の再分析については有償です。) 畑の土と別の場所の土、畑の土同士でも肥料や農薬の施し方を変えた土等で2検体での分析をお奨めします。 メーカ様の資材試験、試験研究、外部報告などに利用される場合は、必ず通常分析を行ってください。
【オプション】
詳細データを用いたグラフ ¥3,000(税込¥3,300)  MDS解析 ¥3,000(税込¥3,300)
詳細データを用いたグラフ+MDS解析 ¥6,000(税込¥6,600)
分析方法 必要量 納期 価格
簡易分析(1枚プレート)
500g 2週間
毎週月曜午前中まで受け付け(祝日を除く)→翌週結果ご報告
1検体¥12,800
(税込¥14,080)
本サービスは、農家様限定でご利用いただけるサービスです企業様のご発注はお受け出来ません。サンプルを1枚のプレートのみに分注し、ベリファイチェックをせずに分析します。 エラーの判定はできませんので、 あくまで目安として結果をご利用ください。

【土壌サンプリングの注意点など】
とくに乾燥に関しては十分な注意が必要です。 表土5センチを退けて、その下の作土層をサンプリングいただきます。 サンプル差を極力避けるために、畑全体より10~20か所サンプリングいただき、バケツなどで混合したうえで500グラムをサンプリングバッグに入れます。サンプリングバッグは、乾燥を防ぐためにラミジップなどの密閉できるもので、必ずどれがどのサンプルが分かるような記載をしたものでお願いします。
専用サンプリングバッグをお送りすることも可能です(無料)。

サンプルは採取後2週間以内に分析することが望ましいです。それ以上の期間に及ぶ場合は、十分に乾燥に注意して保管してください。

お申込

お申し込み用紙をダウンロード後、ご記入の上、FAXかメール添付にてお送り下さい。

お申し込み用紙ダウンロード


微生物多様性・活性値についてのQ&A

Q 通常分析と簡易分析の違いは?
簡易分析はプレートを1枚しか使わず、ベリファイチェックを行いません。
したがいまして、出た結果が「たまたまそうなってしまった」場合でも判別できません。
また、機械にデータを残さない方法で行いますので、事後の検証もできません。
つまり、あくまで、目安となります。 圃場で肥料成分などの試験を簡易的に行う場合がありますが、そういったレベルを想定しています。
分析結果をエビデンスとしたい場合は、必ず通常分析で行っていただく必要があります。
通常分析で分析した場合は、プレート2枚を利用し、二つも同じ傾向の結果が出た場合のみ正しいと判断します。 また、機械にデータを残しますので、どうしてその数値が算出されたのかという根拠が検証できます。
Q ソイルマークは分析すればもらえるのでしょうか。
活性値の高い結果の出たお客さまはソイルマーク(豊かな土壌のマーク)をご利用いただけます。
Q 分析結果の見方を教えてください。
数値が大きければ大きいほど、土壌中の微生物は多様で有機分解活性が高いと評価できます。
 
Q 砂地など土質による違いは?
砂地でも高い土壌微生物多様性・活性値を出す土壌も多く見られます。土質は分析結果に影響しません。
Q 堆肥を通常より大量投入すると、作物は育たないが、分析値は高くでるのでは?
微生物の育っていない土壌に1度に大量の堆肥を入れた場合、分析値は下がる傾向にあります。
Q 堆肥の分析はできますか?
分析可能です。堆肥を圃場に投入する前に、圃場の土と堆肥をバケットやバケツで混合し、二週間程度おいた後に分析を行うと、堆肥の評価や投入割合の決定などに利用できます。

土壌分析を依頼される方は下記サービスもご利用頂いております。