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土の豊かさを測る新しい指標「微生物多様性・活性値」の分析がスタートしました。
測定が難しかった土壌の生物性を科学的に測定する画期的な方法です。(独)
農業・食糧産業技術研究機構中央農業研究センターや県の研究センターなどによる開発です。
土の中の微生物の有機物分解活性の多様性と高さを数値化したもので土の中にどれだけ多様な微生物がいて(多様性)、活躍(活性)しているかを測定、数値化したものです。
今までの研究で、土の豊かさ指標(土壌微生物多様性・活性値)の高い土は、土壌消毒しなくても連作障害を起こしにくい、有機栽培をしても生産物に硝酸態窒素が残りにくい、病気にかかりにくい、といった事が分かっています。土壌の硬度とも関係性があり、土の豊かさ指標(土壌微生物多様性・活性値)の高い土は柔らかく根の発達を妨げないことが分かっています。 また、良い堆肥の入っている土壌の土壌微生物多様性・活性値は、そうでない土壌の値よりも高くなります。逆に、農薬をかけた直後の土壌の土壌微生物多様性・活性値はとても低くなりますので、減・無農薬のアピールにもなります。 化学肥料を多投している場合も値はぐっと下がります。
95種類の異なった有機物(微生物のエサ)が入った試験用プレートに、サンプル土壌の懸濁液を入れて、15分間隔で48時間連続的に測定、各有機物が分解される速度を調べます。微生物によって分解できる有機物の種類は異なっていますので、たくさんの種類の有機物が分解できたということは、たくさんの種類の微生物がいるということになります。また、有機物の分解速度が速いということは、それだけ微生物が活発に働いているということになります。 こうして、微生物の多様性と活性との両方を合わせて計測した値が、土の豊かさ指標(土壌微生物多様性・活性値)となります。
分析方法 | 必要量 | 納期 | 価格 |
---|---|---|---|
通常分析(2枚プレート) |
500g | 2週間 毎週月曜午前中まで受け付け(祝日を除く)→翌週結果ご報告 |
1検体¥30,000 (税込¥33,000) |
サンプルを2枚のプレートに分注し、ベルファイチェック(2枚のプレートを比較しながら分析)を行います。
2枚のプレートの分析結果が著しく異なった場合は、エラーと判断して無料で再分析を行います。(エラー以外の再分析については有償です。)
畑の土と別の場所の土、畑の土同士でも肥料や農薬の施し方を変えた土等で2検体での分析をお奨めします。
メーカ様の資材試験、試験研究、外部報告などに利用される場合は、必ず通常分析を行ってください。 【オプション】 詳細データを用いたグラフ ¥3,000(税込¥3,300) MDS解析 ¥3,000(税込¥3,300) 詳細データを用いたグラフ+MDS解析 ¥6,000(税込¥6,600) |
分析方法 | 必要量 | 納期 | 価格 |
---|---|---|---|
簡易分析(1枚プレート) |
500g | 2週間 毎週月曜午前中まで受け付け(祝日を除く)→翌週結果ご報告 |
1検体¥12,800 (税込¥14,080) |
本サービスは、農家様限定でご利用いただけるサービスです。企業様のご発注はお受け出来ません。サンプルを1枚のプレートのみに分注し、ベリファイチェックをせずに分析します。 エラーの判定はできませんので、 あくまで目安として結果をご利用ください。 |
【土壌サンプリングの注意点など】
とくに乾燥に関しては十分な注意が必要です。 表土5センチを退けて、その下の作土層をサンプリングいただきます。 サンプル差を極力避けるために、畑全体より10~20か所サンプリングいただき、バケツなどで混合したうえで500グラムをサンプリングバッグに入れます。サンプリングバッグは、乾燥を防ぐためにラミジップなどの密閉できるもので、必ずどれがどのサンプルが分かるような記載をしたものでお願いします。
専用サンプリングバッグをお送りすることも可能です(無料)。
サンプルは採取後2週間以内に分析することが望ましいです。それ以上の期間に及ぶ場合は、十分に乾燥に注意して保管してください。